フラット35の金利が3.290%に上昇|現行制度で最高水準に、住宅購入への影響を解説の画像

フラット35の金利が3.290%に上昇|現行制度で最高水準に、住宅購入への影響を解説

住宅ローンコラム

梅澤 英孝

筆者 梅澤 英孝

不動産キャリア22年

家探しは、物件だけでなく「誰と探すか」も大切です。不動産営業=“売る仕事”と思われがちですが、私にとっては“お客様の将来を一緒に考える仕事”です。お子さまの通学や生活動線、将来のライフプランまで、一緒に想像しながら最適な住まいをご提案しています。小さなご相談でも、どうぞ気軽にお声かけください。

フラット35の金利が3.290%に上昇|現行制度で最高水準に、住宅購入への影響を解説

2026年8月、住宅金融支援機構はフラット35の8月適用金利を発表し、 最低金利は3.290%となりました。

これは前月の3.140%から0.15%上昇し、 現行制度が始まった2017年10月以降で最も高い水準です。

「住宅ローンの金利が上がっているけど、今は家を買わない方がいい?」 「フラット35を利用する人は減っているの?」 と不安に感じている方もいるでしょう。

この記事では、フラット35の金利が上昇した理由や住宅購入への影響、 今後住宅ローンを選ぶ際のポイントについて分かりやすく解説します。

フラット35の金利が3.290%に上昇

2026年8月のフラット35 (借入期間21年以上35年以下・融資率9割以下)の最低金利は、 3.290%となりました。

前月の3.140%から0.15%上昇し、 現行制度開始以来の最高水準となっています。

2026年7月 3.140%
2026年8月 3.290%
前月比 +0.15%

固定金利としてはかなり高い水準ですが、 これはフラット35だけが特別に値上がりしたわけではありません。 背景には、日本全体の金利環境の変化があります。

なぜフラット35の金利は上がったのか

フラット35は、借入時の金利が完済まで変わらない 長期固定金利型の住宅ローンです。

その金利は市場の長期金利の影響を受けるため、 長期金利が上昇するとフラット35の金利も上がりやすくなります。

近年は、

  • 日本銀行の金融政策の変更
  • 長期金利の上昇
  • 物価上昇

などの影響で市場金利が上昇しており、 それに伴ってフラット35の金利も上昇しています。

ポイント
フラット35の金利上昇は、住宅金融支援機構だけの事情ではなく、 日本全体の金利上昇の流れを反映したものと考えられます。

金利が高いのにフラット35の利用者は増えている

「金利がここまで高いなら、フラット35を利用する人は減るのでは?」 と思う方もいるでしょう。

しかし最近は、フラット35を検討する人が増える傾向も見られます。

その大きな理由のひとつが、 変動金利にも上昇リスクが出てきたことです。

これまでは低金利が長く続いていたことから、 住宅ローンでは変動金利を選ぶ方が多い状態が続いていました。

しかし、日本銀行の利上げなどを受けて、 「この先も変動金利が上がるのではないか」 と考える方が増えています。

その結果、

  • 毎月の返済額を最後まで変えたくない
  • 将来の金利上昇が不安
  • 子育てや教育費を考えて家計を安定させたい

といった理由から、固定金利であるフラット35を検討する方も増えています。

金利の低さだけが住宅ローン選びの基準ではありません。
「毎月の返済額が最後まで変わらない」という安心感を重視して、 フラット35を選ぶ方もいます。

変動金利とフラット35はどちらを選ぶべき?

変動金利とフラット35のどちらが良いかは、 それぞれの家計やライフプランによって異なります。

変動金利 フラット35
金利 低め 高め
金利の変動 将来上昇する可能性あり 借入時から完済まで固定
毎月の返済額 将来変わる可能性あり 基本的に変わらない
向いている方 当初の返済額を抑えたい方 返済額を固定したい方

変動金利は現在でも金利が低く、 毎月の返済額を抑えやすいというメリットがあります。

一方で、将来的に金利が上昇すれば、 返済額が増える可能性があります。

フラット35は金利こそ高めですが、 借入時の金利が最後まで変わりません。

返済計画を立てやすく、 将来の金利上昇を心配しなくてよいことが大きなメリットです。

「毎月の支払いを少しでも抑えたい」のか、 「返済額を固定して安心して暮らしたい」のかによって、 選ぶ住宅ローンは変わってきます。

横浜市で新築戸建てを購入する方への影響

横浜市で新築戸建てを購入する方は、 現在でも変動金利を選ぶケースが多く見られます。

しかし、ここ数年は住宅価格も上昇しており、 借入額が4,000万円~6,000万円になるケースも珍しくありません。

借入額が大きくなるほど、 将来金利が上昇したときの家計への影響も大きくなります。

そのため、

  • 共働きで今後教育費が増えるご家庭
  • 毎月の住宅ローン返済額を固定したい方
  • 老後まで返済計画を明確にしておきたい方

は、フラット35も選択肢のひとつとして検討する価値があります。

金利だけで購入時期を判断するのはおすすめできない

「住宅ローン金利が上がったから、今は住宅購入を待った方がいいのでは?」 と考える方もいるでしょう。

しかし、住宅購入では 金利だけを見て購入時期を判断するのはおすすめできません。

たとえば、金利が下がるまで待っている間に、

  • 希望エリアの物件価格が上昇する
  • 希望条件に合う物件がなくなる
  • 家賃を払い続ける期間が長くなる

といった可能性もあります。

住宅購入は、 金利・物件価格・家計・ライフプラン を含めて総合的に判断することが大切です。

金利が下がるのを待っても物件価格が上がれば、 結果として住宅購入に必要な総額が増えるケースもあります。

フラット35のメリット

金利上昇によってフラット35の金利は高くなっていますが、 長期固定金利ならではのメリットは変わりません。

  • 借入時の金利が完済まで変わらない
  • 毎月の返済額を把握しやすい
  • 将来の金利上昇を心配しなくてよい
  • 長期的な家計計画を立てやすい

特に、住宅ローンを長期間返済する予定の方にとっては、 金利上昇リスクをなくせることは大きな安心材料になります。

よくある質問

Q. フラット35の金利は今後も上がりますか?

フラット35は市場の長期金利の影響を受けるため、 今後も上がる可能性もあれば、下がる可能性もあります。 将来の金利を正確に予測することはできません。

Q. 変動金利の方がお得ですか?

現在の金利だけを見ると、 変動金利の方が毎月の返済額を抑えやすい傾向があります。

ただし、将来の金利上昇リスクも含めて考える必要があります。 単純に「金利が低いからお得」とは言い切れません。

Q. フラット35はどんな人に向いていますか?

返済額を最後まで固定したい方や、 将来の家計を安定させたい方に向いています。

特に、金利上昇を気にせず長期間安心して返済したい方には、 大きなメリットがあります。

まとめ

2026年8月のフラット35の最低金利は 3.290%となり、 現行制度開始以来で最も高い水準となりました。

一方で、変動金利にも上昇リスクがあることから、 固定金利を検討する方も増えています。

住宅ローン選びで大切なのは、 「金利が低いかどうか」だけではありません。

ご自身のライフプランや家計、 将来の安心感まで含めて考え、 自分に合った住宅ローンを選ぶことが重要です。

住宅購入を検討している方は、 金利だけにとらわれず、 資金計画全体を見据えて判断しましょう。

仲介手数料無料ガイドを見る

”住宅ローンコラム”おすすめ記事

  • 住宅ローンのワイド団信とは?メリット・デメリットや通常団信との違いを解説の画像

    住宅ローンのワイド団信とは?メリット・デメリットや通常団信との違いを解説

    住宅ローンコラム

  • 住宅ローン契約に必要な持ち物を解説|電子契約・来店契約別に紹介の画像

    住宅ローン契約に必要な持ち物を解説|電子契約・来店契約別に紹介

    住宅ローンコラム

  • 金銭消費貸借契約とは?住宅ローン契約で確認する内容をわかりやすく解説の画像

    金銭消費貸借契約とは?住宅ローン契約で確認する内容をわかりやすく解説

    住宅ローンコラム

  • 20代の住宅ローン負債が過去最高|50年ローンで新築戸建てを買う注意点の画像

    20代の住宅ローン負債が過去最高|50年ローンで新築戸建てを買う注意点

    住宅ローンコラム

  • 住宅ローン本審査中にやってはいけない7つのこと|審査中の注意点を解説の画像

    住宅ローン本審査中にやってはいけない7つのこと|審査中の注意点を解説

    住宅ローンコラム

  • 住宅ローンの金利は不動産会社によって変わる?提携ローンと銀行選びのポイントの画像

    住宅ローンの金利は不動産会社によって変わる?提携ローンと銀行選びのポイント

    住宅ローンコラム

もっと見る