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60歳以上の住宅ローンは金利だけで選ばない!借入期間も重要な理由を解説

住宅ローンコラム

梅澤 英孝

筆者 梅澤 英孝

不動産キャリア22年

家探しは、物件だけでなく「誰と探すか」も大切です。不動産営業=“売る仕事”と思われがちですが、私にとっては“お客様の将来を一緒に考える仕事”です。お子さまの通学や生活動線、将来のライフプランまで、一緒に想像しながら最適な住まいをご提案しています。小さなご相談でも、どうぞ気軽にお声かけください。

60歳以上の住宅ローンは金利だけで選ばない!借入期間も重要な理由を解説

住宅ローンを選ぶとき、多くの方が気になるのが「金利」です。

もちろん金利は重要ですが、60歳以上で住宅ローンを組む場合は、 金利だけでなく「何年間借りられるのか」も重要なポイントになります。

住宅ローンには金融機関ごとに完済年齢が決められており、 完済時80歳前後としている銀行が多い一方、85歳未満まで借りられる銀行もあります。

60歳を超えて住宅ローンを利用する場合は、 「低い金利を選ぶのか」「長い借入期間を選ぶのか」 を比較して考えることが大切です。

60歳以上は「完済年齢」が重要になる

若い方であれば、35年や40年など長期間の住宅ローンを組めることが多いため、 金融機関を比較するときは金利差が大きなポイントになります。

しかし、60歳以上になると少し事情が変わります。例えば60歳で住宅ローンを組む場合、

完済年齢による借入期間の違い

完済時80歳前後なら約19年
完済時85歳未満なら約24年

このように、金融機関によって借入期間に約5年の差が出ることがあります。 この5年間の違いが、毎月の住宅ローン返済額に大きく影響します。

金利が低くても月々の返済額が安いとは限らない

「金利が低い銀行を選べば、毎月の返済額も安くなる」と思う方も多いでしょう。しかし、60歳以上の場合は必ずしもそうとは限りません。

実際に、5,000万円を借りた場合で比較してみます。

金利を優先:金利0.945%・19年返済

借入期間を優先:金利1.150%・24年返済

5,000万円を借りた場合

比較項目 金利を優先 借入期間を優先
借入額 5,000万円 5,000万円
金利 0.945% 1.150%
返済期間 19年 24年
毎月返済額 約24.0万円 約19.9万円
総返済額 約5,464万円 約5,724万円

※元利均等返済・ボーナス返済なし・金利が返済期間中変わらないものとして試算しています。 実際の適用金利や返済額は金融機関や審査内容などによって異なります。

金利だけを見ると、0.945%の方が低くなっています。ところが返済期間を5年間長くすると、毎月の返済額は 約24万円から約19万9,000円となり、 月々約4万1,000円の差が出ます。

年間では約49万円です。

5,000万円程度の借入になると、わずかな金利差よりも、 返済期間の違いが毎月の支払いに大きく影響することが分かります。

借入期間を長くすると総返済額は増える

もちろん、借入期間は長ければ長いほど良いというわけではありません。

先ほどの例では、

0.945%・19年返済:約5,464万円

1.150%・24年返済:約5,724万円

返済期間が長い方が毎月の支払いは抑えられますが、 総返済額は約260万円多くなります。

金利を優先 月々の返済額は高くなるものの、総返済額を抑えやすくなります。
借入期間を優先 総返済額は増えますが、月々の返済額を抑えやすくなります。

借入期間は住宅ローン審査にも影響する

借入期間の違いは、毎月の支払いだけの問題ではありません。住宅ローン審査では、年収に対する年間返済額の割合である 「返済比率」も確認されます。

同じ5,000万円を借りる場合でも、 19年返済より24年返済の方が毎月の返済額は低くなります。

借入期間を長くできるメリット

借入期間を長く取れる金融機関を選ぶことで、 毎月の返済額を抑え、返済比率を低くできる可能性があります。

希望する借入額が大きい場合には、金利だけではなく 「何年間借りられるのか」まで比較することが重要です。

完済時85歳未満の住宅ローンもある

住宅ローンは完済時80歳前後を上限としている金融機関が多いですが、 すべて同じではありません。例えば、静岡銀行など完済時85歳未満まで借りられる住宅ローンもあります。

60歳以上の場合、完済年齢が5年違うだけでも借入期間を長く取れる可能性があり、 毎月の返済額にも大きな差が出ます。

ただし、同じ金融機関でも住宅ローンの商品や保証会社によって、 完済年齢などの条件が異なる場合があります。

また、年齢だけで融資が決まるわけではありません。 年収や勤務状況、健康状態、団体信用生命保険、物件の担保評価などを含めて審査されます。

金利を優先した方がよいケース

自己資金が多く、住宅ローンの借入額を抑えられる方であれば、 返済期間を無理に長くする必要はありません。

毎月の返済に余裕があり、短期間でも無理なく返済できるのであれば、 低い金利を優先して総返済額を抑えるという考え方があります。

また、借入額がそれほど大きくない場合も、 金利を重視した方がメリットを得やすいでしょう。

借入期間を優先した方がよいケース

一方、次のような方は金利だけではなく、借入期間を比較することが重要です。

  • ・毎月の住宅ローン返済額を抑えたい方
  • ・借入額が大きい方
  • ・返済比率を抑えたい方
  • ・自己資金を手元に残しておきたい方

多少金利が高くても、返済期間を長く設定できれば、 毎月の返済負担を抑えられる可能性があります。

長く借りて繰上返済する方法もある

完済時85歳未満まで住宅ローンを組めるからといって、 85歳近くまで返済し続けなければならないわけではありません。

最初は返済期間を長く設定して月々の支払いを抑え、 資金に余裕ができたときに繰上返済する方法もあります。

ただし、60歳以上の場合は定年後に収入が下がる可能性もあります。

返済計画で大切なこと

「借りられる期間」と「無理なく返せる期間」は別に考え、 将来の収入や手元資金も含めて返済計画を立てることが大切です。

まとめ|60歳以上は金利と借入期間を比較しよう

60歳以上の住宅ローンでは、金利の低さだけでなく、 何年間借りられるかも重要です。

完済年齢によって借入期間が変わり、月々の返済額にも大きな差が出ます。

金利・借入期間・毎月の返済額を比較して、 自分に合った住宅ローンを選びましょう。

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