銀行に支払う保証料とは?3つのポイントで解説!
以前、住宅ローンの保証料の支払いは一括、分割どちらが得かというコラムを掲載いたしました。
しかし、初めて住宅購入をされる方の中には「住宅ローンの保証料って何?」と思っている方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、銀行に支払う住宅ローンの保証料とは何か、その役割についてもご紹介したいと思います。
1.銀行の保証料とは何か
住宅ローンの保証料とは、万が一住宅ローンの返済ができなくなった時、保証会社に住宅ローンを肩代わりしてもらうために支払うお金です。
銀行にとって、保証料は住宅ローンをきちんと払ってもらうための保険の役割をしています。
「住宅ローンを保証会社が代わって支払ってくれるならすごくお得!」と思うかもしれませんね。
もちろん、それで終わりという訳ではありません。
その後は銀行に代わって保証会社から肩代わりしたお金を請求されるので、住宅ローンの返済先が銀行から保証会社に変わったというだけなのです。
ちなみに、住宅ローン保証料がいくらかかるか。
■保証料一括払い
・都市銀行の場合(借入額1,000万円あたりの額)
借入期間 5年 45,800円 10年 85,440円
15年119,820円 20年148,340円
25年172,450円 30年191,370円
35年206,110円
・ろうきんの場合(借入金額100万円あたりの額)
団体会員の構成員
10年 4,761~ 7,618円 20年 9,031~14,449円
30年12,953~20,725円 35年14,806~23,689円
上記以外
10年 8,570~13,331円 20年16,255~25,285円
30年23,316~36,269円 35年26,650~41,455円
■保証料分割払い
保証料金利上乗せ
都市銀行 金利0.2%
ろうきん 金利0.14~0.36%
結局、住宅ローン保証料は銀行の安心のために何十万円という高額な費用を支払わなければならないわけですね。
それなら、保証料を何とか取り戻すことはできないのでしょうか?
2.繰上返済したとき、銀行の保証料はいくら戻ってくるか
住宅ローン保証料の支払いには「一括払い」と「分割払い」のどちらかを選ぶことができますが、一括払いを利用した場合に限り、支払った保証料が返金されることがあります。
それは、繰上返済をした時です。
繰上返済とは、預金で残債を一括で返済したり、新たな金融機関でローンを借り換えするなどして残債を一括返済することです。
例えば35年で3,000万円の住宅ローンを借入し、保証料35年分、65万円を一括で支払っていた場合を見てみましょう。
10年後に繰上返済で完済すると、残りの返済期間25年分の保証が必要なくなります。
そのため、住宅ローン保証料の一部、約22万円が保証会社から返金されることになります。
どの時期に、いくらぐらいお金が戻ってくるのかが気になるところですが、返金額の計算方法は金融機関や保証会社によって異なります。
大まかな目安でいうと、10年で繰上返済した場合、支払った保証料のおよそ3分の1程度、20年目ではその1割程度、30年目では数千円まで減ってしまいます。
ただし、早めに繰上返済をして保証料が返金されれば、住宅ローンを借り換える際の諸費用にも充てることができるため、少しでも戻ってくれば助かりますね。
現在借り換えをご検討しているという方は、住宅ローン保証料がいくら返金されるのか銀行に確認してみてはいかがでしょうか。
「できれば住宅ローン保証料を払いたくない」という方もいらっしゃると思います。
その場合、保証料が不要な銀行を利用するという方法もあります。
住宅金融支援機構と民間銀行が提携して提供している「フラット35」や、近年利用する方が増えているネット銀行の多くは保証料が必要ありません。
ただし、住宅ローン審査の条件は厳しくなっていることが多いうえ、保証料は無料でも融資手数料が割高なケースもありますので、銀行を選ぶ際にはじっくり比較検討することが重要です。
おわりに
住宅ローン保証料についてご紹介しました。
不動産購入の際には必要となるお金ですから、あらかじめ理解しておき、支払い方法なども含めて検討しておきましょう。
横浜マンションライフでは、不動産購入における様々な費用についてわかりやすくご説明しております。
不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。