ローン事前審査の必要性と必要書類について
希望する不動産が見つかって、住宅ローンを借りようと決めたら、まずは住宅ローンの事前審査を受ける必要があります。
住宅ローンの審査は2段階で行われ、事前審査の後に購入が確定し、売買契約まで進めば本審査となります。
なぜ本審査があるのに、事前審査を受けなければならないのでしょうか?
今回は、住宅ローンの事前審査の必要性と手続きに必要な書類についてご紹介します。
住宅ローンの事前審査とは?
住宅ローンの事前審査とは、不動産売買における本契約の前に、金融機関に「この金額まで住宅ローンを借りることができますか?」と確認する作業です。
なぜ事前審査をするのかというと、住宅ローンの本審査の前に工事請負契約もしくは売買契約を結んでしまうので、本審査に通らなかったら契約を全てキャンセルしなければならないからです。
そうなった場合、売主側は売買契約からローン否認までの一定期間、他の買主を探すことができず、ただただ無駄な時間を過ごす事になってしまいます。
一方、買主側には「融資利用の特約(ローン条項)」があり、たとえローンの本審査に通らずローンが組めなかったとしても、ペナルティなしで契約を解除できる保護条項があります。
つまり住宅ローンの事前審査は、
・「お金のめどが立たない人に不動産を売りたくない」という売主
・資金計画を早期に明確にしたい買主
・売買契約書がない状態で正式な融資承認を出せないという金融機関側
と、三者の事情により設けられているのです。
住宅ローンの事前審査の内容は?
住宅ローンの事前審査でチェックされる項目は以下になります。
・勤務先・勤務形態・勤続年数
例え勤務形態が正社員でなかったり、転職したばかりだとしても、定期収入があれば問題なしとする金融機関が増えています。
・返済負担率
返済負担率とは、年収に対する住宅ローンを含めた全ての借入の年間返済額の割合のことです。
年間返済額を年収で割って算出します。
金融機関によってこの基準は異なりますが、返済負担率の上限を25~40%に設定しているところが多くなっています。
・他の債務や返済履歴
金融機関では、事前審査の受け付け後、個人信用情報機関でローン申し込み者の過去の返済履歴や滞納歴、他のローンの借入額などを調査します。
過去に滞納や自己破産、債務整理などの履歴が出てくると、事前審査を通過することは難しくなります。
ローン事前審査に必要な書類は?
事前審査の申し込み時に提出する書類は以下になります。
提出書類に不備があると審査が長引きますので、申請前にしっかり確認しておきましょう。
1.源泉徴収票(写しでOK、直近2年分)
2.住民税決定通知書、または課税証明書
(個人事業主の方は確定申告書、申告所得税納税証明書)
3.健康保険証
4.運転免許証
この他に、既存の借入のある方は借入先の残高証明や返済予定表、
が必要になります。
まとめ
住宅ローンの事前審査の必要性と審査に必要な書類についてご紹介しました。
住宅ローンの事前審査を受けることにより、買主側は購入後の資金計画が明確になり安心ですし、売主側としてもリスクがない分値引き交渉等にも応じやすくなりますね。
横浜マンションライフでは、初めての不動産売買で不安が多いお客様にも、分かりやすいご説明を心がけております。