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ネット銀行と店舗型銀行の住宅ローンの違いとは?3つのポイントを分かりやすく解説

住宅ローンコラム

梅澤 英孝

筆者 梅澤 英孝

不動産キャリア22年

家探しは、物件だけでなく「誰と探すか」も大切です。不動産営業=“売る仕事”と思われがちですが、私にとっては“お客様の将来を一緒に考える仕事”です。お子さまの通学や生活動線、将来のライフプランまで、一緒に想像しながら最適な住まいをご提案しています。小さなご相談でも、どうぞ気軽にお声かけください。

ネット銀行と店舗型銀行の住宅ローンの違いとは?3つのポイントを分かりやすく解説

住宅ローンを選ぶとき、「ネット銀行と店舗型銀行はどちらがいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。

以前は「ネット銀行は金利が低い」というイメージがありましたが、現在ではネット銀行と店舗型銀行の金利差は以前ほど大きくありません。

また、住宅ローンの事務手数料についても、借入額の2.2%を採用している銀行が多く、ネット銀行と店舗型銀行を比較するうえで大きな違いになりにくくなっています。

現在の住宅ローン選びで比較したいのは、主に「5年ルール・125%ルールの有無」「手続き方法」「団体信用生命保険の保障内容」の3つです。

この記事では、ネット銀行と店舗型銀行の違いを3つのポイントに絞って分かりやすく解説します。

ネット銀行と店舗型銀行の主な違い

比較する項目 ネット銀行 店舗型銀行
5年ルール・125%ルール 採用していない商品もある 採用している商品が比較的多い
手続き方法 オンライン中心 窓口や担当者を通して進められる
団体信用生命保険 特約が標準付帯されている商品も多い 特約によって金利が上乗せされる場合がある

ただし、すべてのネット銀行と店舗型銀行が同じ条件ではありません。実際の取り扱いは銀行や住宅ローン商品によって異なるため、申し込み前に確認することが大切です。

1.5年ルール・125%ルールの有無

変動金利を選ぶ場合に確認しておきたいのが、5年ルールと125%ルールの有無です。

5年ルールとは?

5年ルールとは、変動金利の金利が上昇しても、毎月の返済額を5年間変更しない仕組みです。

変動金利は一定期間ごとに金利が見直されますが、5年ルールが採用されている場合、適用金利が上がっても毎月の返済額はすぐには変わりません。

ただし、返済額が変わらない間も、毎月の返済額に占める利息の割合は増えるため、元金の減り方が遅くなることがあります。

125%ルールとは?

125%ルールとは、5年後に毎月の返済額が見直される際、変更後の返済額を変更前の125%以内に抑える仕組みです。

例えば、毎月の返済額が10万円だった場合、次回の見直し後も12万5,000円を超えないように調整されます。

5年ルールがあれば安心とは限らない

5年ルールや125%ルールは、金利が上昇したときに毎月の返済額が急激に増えることを抑える仕組みです。

しかし、金利の上昇そのものを抑える制度ではありません。返済額に上限が設けられても、支払う利息がなくなるわけではないため注意が必要です。

ネット銀行は5年ルールを採用していない商品もある

ネット銀行の変動金利では、5年ルール・125%ルールを採用していない住宅ローン商品もあります。

この場合、金利が見直されると、その金利に応じて毎月の返済額も見直されます。金利上昇時には返済額が早く増える可能性がありますが、未払利息が発生しにくく、元金と利息の状況を分かりやすく把握できるという考え方もあります。

店舗型銀行は5年ルールを採用している商品が多い

メガバンクや地方銀行などの店舗型銀行では、元利均等返済の変動金利に5年ルール・125%ルールを採用している商品が比較的多くあります。

ただし、同じ銀行でも返済方法や商品によってルールが異なる場合があります。店舗型銀行だから必ず5年ルールがある、ネット銀行だから必ずない、とは限りません。

変動金利を選ぶときは、金利だけでなく返済額の見直し方法も確認しましょう。

2.住宅ローンの手続き方法

ネット銀行と店舗型銀行では、住宅ローンの申し込みから契約、融資実行までの手続き方法に違いがあります。

ネット銀行はオンラインでの手続きが中心

ネット銀行では、事前審査の申し込みから正式審査、契約まで、オンラインで手続きを進める銀行が多くなっています。

必要書類はスマートフォンやパソコンからアップロードし、銀行とのやり取りはメール、電話、専用ページなどを利用します。

店舗へ行く必要がないため、仕事が忙しい方や平日に時間を取りにくい方には便利です。

一方で、自分で入力や書類のアップロードを進める場面が多くなります。手続きに分からない点があった場合も、電話やチャットなどで確認しながら進めることになります。

店舗型銀行は担当者と相談しながら進められる

店舗型銀行では、窓口やローンセンターなどで担当者に相談しながら住宅ローンの手続きを進めることができます。

必要書類や契約内容について、その場で質問しながら確認できるため、住宅ローンの手続きに不安がある方にとって安心感があります。

最近では、店舗型銀行でも事前審査をインターネットから申し込めたり、電子契約を利用できたりする銀行が増えています。

そのため、店舗型銀行であっても、すべての手続きを銀行の窓口で行うとは限りません。

融資実行日の手続きにも違いがある

新築戸建てを購入する場合、残代金の支払いと物件の引き渡しを行う日を「決済日」または「融資実行日」と呼びます。

店舗型銀行では、銀行の店舗で決済を行うケースがあります。

ネット銀行の場合は店舗がないため、建売会社や仲介会社の事務所などで、司法書士や売主、仲介会社の担当者が集まって手続きを行うケースがあります。

銀行によって決済方法や当日の流れが異なるため、利用する銀行が決まったら早めに確認しておきましょう。

3.団体信用生命保険の保障内容

住宅ローンを比較するときは、金利だけでなく団体信用生命保険の保障内容も確認する必要があります。

団体信用生命保険とは?

団体信用生命保険とは、住宅ローンを借りた方が死亡した場合や所定の高度障害状態になった場合などに、保険金によって住宅ローン残高が返済される保険です。

一般的な団信では、死亡や高度障害が基本保障となります。

最近では、これに加えて次のような保障を付けられる住宅ローンも増えています。

  • がん保障
  • 三大疾病保障
  • 八大疾病保障
  • 全疾病保障
  • 就業不能保障

ネット銀行は団信の特約が標準で手厚い傾向がある

ネット銀行では、がん保障や全疾病保障などの特約が、追加の金利上乗せなしで標準付帯されている商品があります。

基本の住宅ローン金利に、一定の保障があらかじめ含まれているため、団信の内容を重視する方にとっては大きなメリットです。

ただし、同じ「がん保障」でも、診断された時点で住宅ローン残高がすべてなくなる商品もあれば、残高の50%が保障される商品もあります。

商品名だけで判断せず、どのような状態になったときに、いくら保障されるのかを確認することが大切です。

店舗型銀行は特約で金利が上乗せされる場合がある

店舗型銀行でも団信の保障内容は充実していますが、がん保障や三大疾病保障などを追加する場合、住宅ローン金利が上乗せされる商品があります。

例えば、通常の金利に年0.1%や年0.2%を上乗せすることで、保障を手厚くする仕組みです。

金利が少し上がるだけに見えても、住宅ローンは返済期間が長いため、総返済額には影響します。

団信を比較するときは、保障内容だけでなく、追加される金利や保険料も含めて判断しましょう。

団信は保障される条件まで確認しましょう

団信は、保障の名称が似ていても、保障される条件や住宅ローン残高が減額される割合が銀行によって異なります。

「がん保障付き」「全疾病保障付き」という名称だけで選ばず、適用条件や免責期間も確認することが大切です。

金利や事務手数料には大きな違いがないことも多い

以前は、ネット銀行の住宅ローンは店舗型銀行よりも金利が低いことが大きな特徴でした。

しかし現在では、店舗型銀行でも低い金利を提示している商品があり、ネット銀行と店舗型銀行の金利差は以前ほど分かりやすくありません。

また、住宅ローンの事務手数料についても、ネット銀行と店舗型銀行のどちらも、借入額の2.2%を採用している商品が多くなっています。

そのため、「ネット銀行だから必ず金利が低い」「店舗型銀行だから必ず費用が高い」と考えるのではなく、実際に提示される金利や商品内容を比較する必要があります。

ネット銀行がおすすめの方

  • 来店せずに住宅ローンの手続きを進めたい方
  • スマートフォンやパソコンでの手続きに慣れている方
  • 団信の保障内容を重視したい方
  • 自分で必要書類を確認しながら手続きを進められる方

ネット銀行は、オンラインで手続きを進めやすく、団信の特約が標準で付いている商品も多いことが特徴です。

ただし、変動金利を選ぶ場合は、5年ルール・125%ルールの有無を必ず確認しましょう。

店舗型銀行がおすすめの方

  • 担当者に直接相談しながら進めたい方
  • 住宅ローンの手続きに不安がある方
  • 必要書類や契約内容をその場で確認したい方
  • 対面で説明を受けたい方

店舗型銀行は、担当者と相談しながら手続きを進められることが大きな特徴です。

変動金利では5年ルール・125%ルールを採用している商品が比較的多いため、金利上昇時の返済額の変わり方も確認しながら検討しましょう。

ネット銀行と店舗型銀行はどちらがいい?

ネット銀行と店舗型銀行のどちらが良いかは、借りる方の考え方や状況によって異なります。

オンラインで手続きを進めることに抵抗がなく、団信の保障内容を重視する場合は、ネット銀行が選択肢になります。

一方、住宅ローンについて担当者に相談しながら進めたい場合は、店舗型銀行の方が安心して手続きできるでしょう。

また、住宅ローンは金利や団信だけでなく、年収、勤務先、勤続年数、他の借入状況、購入する物件などによって審査結果が変わります。

希望する銀行だけに申し込むのではなく、ご自身の状況に合った銀行を選ぶことも大切です。

まとめ

現在では、ネット銀行と店舗型銀行の金利や事務手数料に大きな差がないケースも増えています。

住宅ローンを比較するときは、次の3つを確認しましょう。

  • 5年ルール・125%ルールがあるか
  • 住宅ローンの手続き方法が自分に合っているか
  • 団体信用生命保険の保障内容と追加費用

ネット銀行はオンラインでの手続きや団信の充実度に特徴があり、店舗型銀行は担当者へ直接相談できる安心感があります。

どちらが優れているかだけで判断せず、ご自身の希望や審査条件に合った住宅ローンを選ぶことが大切です。


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