なぜ20%必要なの?不動産購入における頭金

住宅ローンで節約する方法

梅澤 英孝

筆者 梅澤 英孝

不動産キャリア19年

あなたに「この住まいを買って本当によかった」と言って頂きたい!

昨今、マンションや戸建ての広告に「月々〇万円、頭金なし!」

という文言があるのをよく見かけます。

しかし、莫大な費用がかかる不動産購入で、

本当に頭金なしで購入しても大丈夫なのでしょうか?

今回は、購入後のライフプランも踏まえて不動産購入時の頭金について

考えてみます。

 

不動産購入時の頭金とは


不動産購入用の頭金


戸建てやマンションなどの不動産を購入する際、頭金を求められます。

この頭金とは、購入物件の代金に充当するお金で手付金とも言い、

購入物件価格-住宅ローン借入金額として計算されます。

一般的に、頭金は物件価格の20%を目安とされていますが、

この金額が多ければ多いほど、住宅ローン借入総額が少なくなるので、

月々の支払いも安くなります。

頭金が0円だった場合、その分住宅ローンの総借入額が大きくなるので月々の支払いが高くなり、その後の生活にしわ寄せがくる可能性があります。

 

不動産購入時の頭金・なぜ20%なの?


頭金が多ければ多いほど、購入後の暮らしに余裕が出ることが分かりました。

では、なぜ「頭金は20%が目安」と言われているのでしょうか。

それは物件の担保価値の問題です。

2割程度の頭金を入れておくか、それに相当する額の貯蓄が手元にないと、

いざというとき売ることができず、ローンの借り換えも難しいケースも

あります。

新築のマンションや戸建ての購入価格には、

販売会社の手数料や広告費などの経費が上乗せされており、

販売価格は実際の不動産価格より10~20%程度高くなっています。

もし、4,000万円の新築マンションを頭金なし、

全額ローンで購入し、翌日売却したとします。

その売却益をローン返済にあてたとしても、その価値は2割マイナスとなり、

800万円の残債が残ることになります。

新しい家の住居費に加えてローン残債を返済していく必要があり、

その負担はかなり大きくなるでしょう。

それゆえ、物件価格の20%は用意した方がいいと言われているのです。

またその他にも、こんな理由があげられます。

 

頭金ゼロの場合は、利用できる金融機関が限られてくるため、

金利が高いローンしか組めない可能性があります。

ですが、それを2割以上用意できる場合、利用できる金融機関の選択肢が

増えるので、自分に有利な住宅ローンを組むことができるのです。

(最近は1割あれば優遇を受けられる金融機関が増えてます。)

 

不動産購入は頭金だけ現金で用意するの?


不動産購入用の貯金


住宅購入には、頭金とは別に不動産登記費用や税金、

ローン利用手数料などの諸費用の支払いが現金で必要になります。

こうした費用は、一般的に物件価格の7~10見ておく必要があります。

また、引っ越し費用やその後の生活の予備資金なども考慮した場合、

2730%を現金で用意する必要がありそうです。

3,000万円の物件を購入する場合、27%なら810万円程度を頭金とは別に

口座に準備しておけば、安心して不動産購入ができるということになります。

 

おわりに


頭金ゼロでも不動産購入はできますが、その後の生活のことも考えると、

やはりできるだけ用意して購入に臨むのが理想です。

横浜マンションライフでは、横浜市保土ヶ谷区内のマンション、戸建てや土地を多数ご紹介しています。

不動産探しは弊社にお任せください。

”住宅ローンで節約する方法”おすすめ記事

  • 借入を効率化するおまとめローンとは?メリットやデメリットを解説の画像

    借入を効率化するおまとめローンとは?メリットやデメリットを解説

    住宅ローンで節約する方法

  • 住宅ローンとマイカーローンをまとめる方法やおまとめローンの例を解説!の画像

    住宅ローンとマイカーローンをまとめる方法やおまとめローンの例を解説!

    住宅ローンで節約する方法

  • 住宅ローン手数料の定率型と定額型にはどのような違いがあるの?の画像

    住宅ローン手数料の定率型と定額型にはどのような違いがあるの?

    住宅ローンで節約する方法

  • 銀行で住宅ローンを組みたい方はそれぞれの特徴を比較してみよう!の画像

    銀行で住宅ローンを組みたい方はそれぞれの特徴を比較してみよう!

    住宅ローンで節約する方法

  • 銀行を比較して住宅ローンの借入先を考えよう!の画像

    銀行を比較して住宅ローンの借入先を考えよう!

    住宅ローンで節約する方法

  • 住宅ローンにおける返済比率とは?返せる金額の目安などをご紹介の画像

    住宅ローンにおける返済比率とは?返せる金額の目安などをご紹介

    住宅ローンで節約する方法

もっと見る