
新築戸建てと中古戸建ての保証の違いとは?購入前に知っておきたい保証期間を解説
新築戸建てと中古戸建ての保証の違いとは?購入前に知っておきたい保証期間を解説
住宅を購入する際、価格や立地、間取りを重視する方は多いですが、購入後の安心につながる「保証」も大切なポイントです。
特に新築戸建てと中古戸建てでは、保証期間や保証内容に大きな違いがあります。中古戸建ては価格を抑えやすいメリットがある一方で、保証期間が短いケースもあります。購入後に雨漏りや設備の故障が見つかった場合、保証の有無によって修理費用の負担は大きく変わります。
今回は、中古戸建てと新築戸建ての保証の違いについて解説します。
中古戸建ての保証期間はどのくらい?

中古戸建てには、新築住宅のような法律による一律10年間の保証はありません。保証内容は、売主が個人なのか、不動産会社なのかによって大きく異なります。
中古戸建ては個人が売主となるケースが多い
中古戸建て市場では、住み替えや相続などを理由に、個人が売主となって売却するケースが多くあります。個人売主の場合、契約不適合責任は3か月程度に設定されていることが一般的です。
契約不適合責任とは、引渡し後に雨漏りや建物の不具合など、契約内容と異なる問題が見つかった場合に、売主が一定期間責任を負う制度です。ただし、保証期間を過ぎてから不具合が発見された場合、修理費用は買主負担となる可能性があります。
ポイント
中古戸建ては、個人売主の場合「建物の保証は3か月程度」と短いケースが多いため、購入前の確認がとても重要です。
中古戸建ての設備保証は7日程度の場合もある
中古戸建てでは、建物本体とは別に設備保証が付いていることがあります。例えば、次のような設備です。
- ・給湯器
- ・エアコン
- ・換気設備
- ・インターホン
- ・キッチンや浴室などの水回り設備
しかし、中古戸建ての設備保証は非常に短く、引渡し後7日程度としているケースもあります。引渡し直後に不具合が分かれば対応できる場合もありますが、しばらく住んでから故障が見つかった場合には、買主負担で修理や交換を行うことになります。
特に給湯器や水回り設備は交換費用が高額になることもあるため、中古戸建てを購入する際は設備の状態も確認しておきましょう。
不動産会社が売主の場合は2年以上

中古戸建ての中には、不動産会社が買い取ってリフォームして販売する「買取再販住宅」もあります。不動産会社が売主となる場合は、法律により2年以上の契約不適合責任を負う必要があります。
個人売主の中古戸建てと比較すると保証期間は長くなりますが、新築戸建ての10年間保証と比べると大きな差があります。
新築戸建ては法律で10年間保証されている

新築戸建てには「住宅の品質確保の促進等に関する法律」、いわゆる品確法による10年間の保証があります。保証対象となるのは、住宅の中でも特に重要な部分です。
- ・基礎
- ・柱
- ・梁
- ・屋根
- ・外壁
- ・雨漏りを防ぐ部分
これらの部分に構造上の欠陥や雨漏りが発生した場合、売主や建築会社が補修を行う義務があります。住宅は長く住み続けるものです。購入後10年間、建物の重要な部分に保証があることは、新築戸建ての大きな安心材料です。
新築戸建てには地盤保証も付いている

新築戸建てでは、建物だけでなく地盤保証が付いていることも一般的です。建築前には地盤調査を行い、必要に応じて地盤改良をしたうえで建物を建築します。
万が一、不同沈下などの地盤トラブルが発生した場合には、補修費用が保証されます。地盤保証の期間は10年から20年程度、保証額は5,000万円前後となっているケースが多くなっています。建物だけでなく、土地の安全性にも保証がある点は、新築戸建てならではのメリットです。
シロアリ保証やアフターサービスもある

建売会社によって内容は異なりますが、多くの新築戸建てではシロアリ保証も用意されています。保証期間は5年程度が一般的です。また、新築戸建てにはアフターサービスもあります。
- ・建具の調整
- ・クロスの補修
- ・設備の不具合
- ・定期点検
なお、これらの保証やアフターサービスは、仲介会社ではなく建売会社や売主会社が対応します。そのため、仲介手数料無料で新築戸建てを購入した場合でも、保証内容が変わることはありません。
新築戸建てと中古戸建ての保証を比較
| 保証内容 | 新築戸建て | 中古戸建て 個人売主 |
中古戸建て 不動産会社売主 |
|---|---|---|---|
| 構造部分 | 10年 | 3か月程度 | 2年以上 |
| 雨漏り | 10年 | 3か月程度 | 2年以上 |
| 地盤保証 | 10〜20年程度 | 基本なし | 基本なし |
| シロアリ保証 | 5年程度 | 基本なし | 物件による |
| 設備保証 | メーカー保証など | 7日程度の場合も | 物件による |
| アフターサービス | あり | 基本なし | 物件による |
このように比較すると、新築戸建てと中古戸建てでは保証期間に大きな違いがあります。
中古戸建ては価格を抑えやすい反面、保証期間が短いケースがあります。新築戸建ては購入価格だけを見ると高く感じることもありますが、10年保証や地盤保証など、購入後の安心が大きな魅力です。
保証を重視するなら新築戸建ても選択肢
中古戸建てには、価格を抑えられる、希望エリアで見つかりやすいといったメリットがあります。しかし、購入後の修繕リスクや保証期間を考えると、新築戸建ての安心感は大きなメリットです。
特に初めて住宅を購入する方や、子育て世帯の方にとって、購入後の不具合に対する保証があることは安心材料になります。
住宅は購入して終わりではなく、そこから長く暮らしていくものです。価格だけでなく、保証内容や購入後の安心感も含めて比較することが大切です。
仲介手数料無料でも保証内容は変わりません
新築戸建ての保証やアフターサービスは、建売会社や売主会社が対応します。そのため、仲介手数料無料で購入した場合でも、保証内容が変わることはありません。
まとめ
新築戸建てと中古戸建てでは、保証期間や保証内容に大きな違いがあります。中古戸建ては、個人売主の場合は契約不適合責任が3か月程度、設備保証も7日程度というケースがあります。
一方、新築戸建ては品確法による10年間保証をはじめ、地盤保証やシロアリ保証、アフターサービスなど、購入後の安心につながる保証が充実しています。
住宅購入では価格や立地だけでなく、保証内容も大切です。購入後に安心して暮らすためにも、新築戸建てと中古戸建ての保証の違いを理解したうえで、ご自身やご家族に合った住まいを選びましょう。
