住宅ローン金利が上昇中|固定3%時代で「家が買えなくなる人」が増える理由の画像

住宅ローン金利が上昇中|固定3%時代で「家が買えなくなる人」が増える理由

住宅ローンコラム

梅澤 英孝

筆者 梅澤 英孝

不動産キャリア21年

家探しは、物件だけでなく「誰と探すか」も大切です。不動産営業=“売る仕事”と思われがちですが、私にとっては“お客様の将来を一緒に考える仕事”です。お子さまの通学や生活動線、将来のライフプランまで、一緒に想像しながら最適な住まいをご提案しています。小さなご相談でも、どうぞ気軽にお声かけください。

住宅ローン金利が上昇中|固定3%時代で「家が買えなくなる人」が増える理由

住宅ローン金利の上昇が、いよいよ“現実的な問題”になってきました。

2026年5月、三菱UFJ銀行は10年固定金利を3.15%へ引き上げ。三井住友銀行は3.25%、みずほ銀行は2.95%と、大手銀行が一斉に金利を上げています。

ここ1年での上昇幅は約1.5%。
これまでの低金利環境とは明らかに流れが変わっています。

固定だけじゃない。変動金利にも上昇圧力

メガバンクの住宅ローン金利推移(※MFSデータをもとに作成)


「変動金利ならまだ低いから大丈夫」と思われがちですが、実はそうとも言い切れません。

日銀の利上げの影響を受け、変動金利にもじわじわと上昇圧力がかかっています。

実際、メガバンクの変動金利は平均で1.0%台まで上昇。
これは約15年ぶりの水準です。

現在、住宅ローン利用者の約8割が変動金利を選んでいますが、 その前提となる「低金利が続く」という環境は、確実に変わり始めています。


このグラフを見ると分かる通り、固定金利は明確な上昇トレンドに入り、変動金利も遅れて上がり始めています。

一番影響が大きいのは「審査金利」


今回の動きで見逃せないのが「審査金利」です。

住宅ローンの審査では、実際に借りる金利よりも高い金利で返済可能かをチェックします。
これがいわゆる「審査金利」です。

そして今、この審査金利が引き上げられています。


金利上昇を受けて、銀行側もリスク管理を強化しているためです。実際に複数の大手銀行は、借入可能額を算出する際の基準となる 「審査金利」を引き上げる動きを見せています。

これは、将来的な金利上昇を織り込んだ判断です。つまり銀行としては、「これまでと同じ条件では貸せない」状況になっているということです。

その結果、同じ年収でも借入可能額は確実に下がっていきます。


今の条件でどのくらい借りられるか、実際の物件を見ながら確認してみませんか?

※同じ年収でも借入額が変わっています。
▶ 今の条件で買える物件を見てみる

住宅価格は高止まり。ダブルパンチの状態

さらに厳しいのが、住宅価格がまだ下がっていないことです。

首都圏の新築マンションは平均9,000万円超。戸建ても高止まりが続いています。

今の住宅市場は、

  • 金利が上がる(支払いが増える)
  • 審査が厳しくなる(借入額が減る)
  • 価格は高いまま

という、完全に逆風の状態です。

なぜ「50年ローン」が増えているのか


この状況の中で増えているのが、返済期間の長期化です。特に「50年ローン」はここ数年で一気に増えています。


住宅金融支援機構の調査によると、 2025年度は「50年」が34.0%を占め、一般的とされる「35年」と同水準に並びました。


さらに、前年度から12.1ポイント増という異例の伸びです。変動金利ではその傾向はさらに強く、 「50年」が57.5%と過半数を占め、最も選ばれる返済期間になっています。


ただしこれはあくまで“月々の負担を抑えるための手段”です。

  • ・総支払額は増える
  • ・元本が減りにくい
  • ・売却時に不利になる可能性がある

といったリスクも理解しておく必要があります。

これから家を買う人が考えるべきこと


今の環境では、「なんとなく買う」は危険です。

大事なのは、借りられる金額ではなく、 無理なく返せる金額で判断すること。

そしてもう一つは、金利が上がる前提で考えることです。最低でも0.5%〜1%の上昇は想定しておくべきです。

その上で、エリアや物件のバランスを見直すことが重要です。

保土ヶ谷区・旭区・瀬谷区は、横浜市の中でも価格と広さのバランスが取りやすく、 現実的な選択肢になりやすいエリアです。

今のような市況では、こうしたエリア選びが大きな差になります。

結論:「早く買うべきか?」の答え


結論はシンプルです。

「人による。でも確実に難易度は上がっている」

これが今の住宅市場のリアルです。

  • ・金利は上がる方向
  • ・審査は厳しくなる
  • ・買える人は減っていく

つまり、今の条件で買える人は、それだけで有利な立場にいるとも言えます。

最後に

仲介手数料0円で新築戸建てを探す


住宅ローンの環境は、ここ1〜2年で大きく変わっています。だからこそ今は、 「いくら借りられるか」ではなく、 「どう買うかで、100万円単位の差が出る時代です。」


無駄なコストを減らし、現実的な資金計画を立てること。 それがこれからの家探しでは大きな差になります。だからこそ、最初の判断を間違えないことが重要です。

”住宅ローンコラム”おすすめ記事

  • 住宅ローンの変動金利は今後どうなる? 上昇リスクと返済額の変化を解説【横浜版】の画像

    住宅ローンの変動金利は今後どうなる? 上昇リスクと返済額の変化を解説【横浜版】

    住宅ローンコラム

  • 子育て世帯は要チェック!新築戸建ての住宅ローン控除でいくら戻る?の画像

    子育て世帯は要チェック!新築戸建ての住宅ローン控除でいくら戻る?

    住宅ローンコラム

  • 不動産価格上昇で35年ローンは厳しい?30代が40年住宅ローンを選ぶ理由の画像

    不動産価格上昇で35年ローンは厳しい?30代が40年住宅ローンを選ぶ理由

    住宅ローンコラム

  • 守るべきは“家”か“家計”か。団信特約の選び方|がん・3大疾病・8大疾病を比較の画像

    守るべきは“家”か“家計”か。団信特約の選び方|がん・3大疾病・8大疾病を比較

    住宅ローンコラム

  • 「軽い持病だから大丈夫」は危険。団信に入れないと住宅ローンが組めないこともの画像

    「軽い持病だから大丈夫」は危険。団信に入れないと住宅ローンが組めないことも

    住宅ローンコラム

  • フラット35金利上昇と制度改正2026の画像

    フラット35金利上昇と制度改正2026

    住宅ローンコラム

もっと見る