
住宅ローン控除でも差が出る。“省エネ中古住宅”が圧倒的に少ない現実
中古住宅は「省エネ基準の物件」がまだ少ない理由
最近は新築住宅を中心に、「ZEH水準住宅」「長期優良住宅」「省エネ基準適合住宅」といった“性能重視”の家が一気に増えてきました。
2025年からは新築住宅の省エネ基準適合が義務化され、これから建てられる住宅は「省エネ」が当たり前の時代に入っています。
ただ、中古住宅市場を見ると、実はまだ省エネ基準を満たしている住宅はかなり少数派です。

国土交通省関連資料では、国内の住宅ストック約5,400万戸のうち、省エネ基準に適合している住宅は令和4年度時点で約18%と推計されています。
つまり、現在の住宅の8割以上は、今の省エネ基準を満たしていない可能性があるということです。
「築浅=省エネ住宅」ではない

ここで意外と勘違いされやすいのが、
「築10年以内なら省エネ住宅なのでは?」
という点です。
実は、築浅の中古住宅でも、省エネ基準に適合していないケースは普通にあります。
理由はシンプルで、現在のように“省エネ基準適合が義務化”される前に建てられた住宅だからです。
つまり、当時は断熱性能や一次エネルギー消費量、窓性能、外皮性能などを、今ほど厳しく求められていませんでした。
- 断熱等級が現在基準より低い
- Low-Eガラスではない
- 断熱材仕様が弱い
- 省エネラベルが存在しない
そのため、築10年前後の住宅でも、省エネ性能が現在の基準とは異なるケースは珍しくありません。
なぜ今は「省エネ住宅」が増えているのか

ここ数年で省エネ住宅が増えている背景には、電気代上昇、脱炭素政策、ヒートショック対策、補助金制度、住宅ローン控除の優遇などがあります。
特に住宅ローン控除は、現在“省エネ性能”によって優遇内容に差が出ています。
つまり国としても、「これからは性能の高い住宅を増やしたい」という方向に大きく動いているということです。
数年後には「省エネ中古住宅」が増えてくる

ただ、この状況は今後変わっていく可能性が高いです。
2025年以降は新築住宅で省エネ基準適合が義務化されるため、これから建てられる住宅は、基本的に一定以上の性能を持つ住宅になります。
つまり、今建てられている住宅が10年後、20年後に中古市場へ流れてくることで、“省エネ性能の高い中古住宅”は今後確実に増えていきます。
これからの中古住宅選びで見たいポイント
- 断熱性能
- 光熱費
- 住宅ローン控除対象か
- 長期優良住宅か
- 省エネ基準に適合しているか
これから中古住宅を選ぶなら「性能確認」が重要

中古住宅は価格面の魅力があります。
ただ、これからは単純に「安いから中古」ではなく、冬寒くないか、夏暑すぎないか、光熱費は高くないか、断熱改修が必要かまで含めて確認することが重要になっていきそうです。
特に横浜エリアは、冬の底冷えや湿気の影響もあり、断熱性能によって“住み心地の差”がかなり出やすい地域です。
中古住宅を見る際は、築年数だけで判断しないこと。
これからの住まい選びでは、「立地」や「価格」だけでなく、“その家の性能”にも注目してみてください。
