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【新築戸建ては引渡し前が超重要】70カ所の不具合…裁判事例から学ぶ「内覧会チェック」の大切さ

不動産購入コラム

梅澤 英孝

筆者 梅澤 英孝

不動産キャリア22年

家探しは、物件だけでなく「誰と探すか」も大切です。不動産営業=“売る仕事”と思われがちですが、私にとっては“お客様の将来を一緒に考える仕事”です。お子さまの通学や生活動線、将来のライフプランまで、一緒に想像しながら最適な住まいをご提案しています。小さなご相談でも、どうぞ気軽にお声かけください。

新築戸建ては“引渡し前”が超重要|裁判事例から分かる内覧会チェックの大切さ

「新築だから安心」
そう思っている方は多いと思います。

しかし実際には、引渡し前の確認で多数の不具合が見つかるケースもあります。

今回話題になった記事では、東京都内で新築戸建てを建てた女性が、引渡し前に約70カ所もの不具合を発見。その後も雨漏りや施工不良を巡って住宅メーカーと対立し、最終的には裁判にまで発展しました。

もちろん、すべての新築住宅でここまでのケースになるわけではありません。

この事例から分かるのは、「引渡し前の内覧会は絶対に軽視してはいけない」ということです。

実は“引渡し後”では遅いケースもある

今回の裁判で重要だったのは、単に「不具合があったか」だけではありません。

裁判所は、

・引渡し前に指摘されていたか

・補修の合意があったか

・記録が残っているか

を重視しました。

実際、判決では「引渡し前に補修合意があった箇所」は認定された一方で、「引渡し後の指摘については補修合意が認められない」と判断されています。

つまり、「あとで言えばいい」は危険です。

「住み始めてから確認しよう」「気付いたら伝えればいい」では、補修対応の認識にズレが生まれる可能性があります。

だからこそ、“引渡し前”にどこまで確認したかが非常に重要になります。

なぜ内覧会チェックが大切なのか?

新築戸建ては完成したばかりですが、現場ではギリギリまで工事が続いていることも少なくありません。

そのため、

  • ・クロスの隙間
  • ・床の傷
  • ・建具のズレ
  • ・サッシ不良
  • ・コーキング不足
  • ・傾き
  • ・水回り不具合

などが見つかるケースがあります。

しかも、引渡し後になると、

  • ・家具搬入後で確認しづらい
  • ・住みながらの補修がストレス
  • ・工事日程調整が必要
  • ・「言った・言わない」問題になる

など、負担が大きくなります。

内覧会は
「最後の品質確認」です

引渡し前に確認したいポイント

① 床・壁・天井の傷や隙間

クロスの継ぎ目、巾木の浮き、フローリング傷、天井の隙間、建具周りなどは細かくチェックしたいポイントです。

② ドア・窓・手すりのズレ

ドアが自然に閉まる、窓が重い、サッシが引っかかる、手すりがぐらつくなどは、必ず実際に動かして確認しましょう。

③ 水回り設備

キッチン・洗面・浴室も重要です。水漏れ、排水の流れ、異音、におい、コーキング不足などを確認しましょう。

④ 外壁・バルコニー・雨仕舞い

雨漏りは特に深刻なトラブルです。外壁のヒビ、コーキング、サッシ周り、バルコニー勾配なども確認したいポイントです。

⑤ 傾き・施工精度

床が傾いていないか、建具が自然に動かないかなども確認しておくと安心です。

意外と重要なのが「アフターサービス基準書」

内覧会前にぜひ読んでおきたいのが、「アフターサービス基準書」です。

これには、

  • ・どこまで補修対応してくれるのか
  • ・何年保証なのか
  • ・引渡し後に対応できる範囲
  • ・保証対象外になる内容

などが細かく書かれています。

対応されやすいもの

  • 雨漏り
  • 構造部分
  • 明らかな施工不良
  • 設備不良

対象外と言われやすいもの

  • 木材収縮による隙間
  • クロスの軽微な伸縮
  • 許容範囲とされる施工誤差
  • 生活による傷

つまり、「全部あとで直してもらえる」とは限らないのです。

アフターサービス基準書を先に読むことで、引渡し前に必ず確認すべき場所、後からでは難しい内容が見えてきます。

内覧会でやるべきこと

  • ・気になる箇所を全部伝える
  • ・写真を撮る
  • ・チェックシートに記録する
  • ・“補修します”の回答を残す
  • ・アフターサービス基準を確認する

“細かすぎる客”くらいでちょうどいいと思います。

可能なら第三者チェックを入れるのも一つの方法

新築戸建ての内覧会では、可能であればホームインスペクション、住宅診断、建築士同行サービスなど、第三者チェックを利用するのも一つの方法です。

費用は内容によりますが、約5万円〜10万円前後が一つの目安になります。

「これって普通?」「施工不良?」「許容範囲?」を第三者目線で確認できる安心感は大きいと思います。

「問題が起きてから」ではなく
「引渡し前に確認する」ことが大切です

“新築=ノーミス”ではない時代

最近は、建築費高騰、人手不足、工期短縮、職人不足など、住宅業界の環境も大きく変化しています。

だからこそ今は、「買う側も確認する時代」になっています。

まとめ

新築戸建て購入で本当に大切なのは、間取りや設備だけではありません。

実は、「引渡し前にどこまで確認したか」が、住み始めてからの満足度を大きく左右します。

これから新築戸建てを購入する方は、内覧会を単なるイベントではなく、“最後の品質確認”としてしっかりチェックしてみてください。

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