
【新築戸建ては引渡し前が超重要】70カ所の不具合…裁判事例から学ぶ「内覧会チェック」の大切さ
新築戸建ては“引渡し前”が超重要|裁判事例から分かる内覧会チェックの大切さ
「新築だから安心」
そう思っている方は多いと思います。
しかし実際には、引渡し前の確認で多数の不具合が見つかるケースもあります。
今回話題になった記事では、東京都内で新築戸建てを建てた女性が、引渡し前に約70カ所もの不具合を発見。その後も雨漏りや施工不良を巡って住宅メーカーと対立し、最終的には裁判にまで発展しました。
もちろん、すべての新築住宅でここまでのケースになるわけではありません。

この事例から分かるのは、「引渡し前の内覧会は絶対に軽視してはいけない」ということです。
実は“引渡し後”では遅いケースもある
今回の裁判で重要だったのは、単に「不具合があったか」だけではありません。
裁判所は、
・引渡し前に指摘されていたか
・補修の合意があったか
・記録が残っているか
を重視しました。
実際、判決では「引渡し前に補修合意があった箇所」は認定された一方で、「引渡し後の指摘については補修合意が認められない」と判断されています。
つまり、「あとで言えばいい」は危険です。
「住み始めてから確認しよう」「気付いたら伝えればいい」では、補修対応の認識にズレが生まれる可能性があります。
だからこそ、“引渡し前”にどこまで確認したかが非常に重要になります。
なぜ内覧会チェックが大切なのか?
新築戸建ては完成したばかりですが、現場ではギリギリまで工事が続いていることも少なくありません。
そのため、
- ・クロスの隙間
- ・床の傷
- ・建具のズレ
- ・サッシ不良
- ・コーキング不足
- ・傾き
- ・水回り不具合
などが見つかるケースがあります。
しかも、引渡し後になると、
- ・家具搬入後で確認しづらい
- ・住みながらの補修がストレス
- ・工事日程調整が必要
- ・「言った・言わない」問題になる
など、負担が大きくなります。
引渡し前に確認したいポイント

① 床・壁・天井の傷や隙間
クロスの継ぎ目、巾木の浮き、フローリング傷、天井の隙間、建具周りなどは細かくチェックしたいポイントです。
② ドア・窓・手すりのズレ
ドアが自然に閉まる、窓が重い、サッシが引っかかる、手すりがぐらつくなどは、必ず実際に動かして確認しましょう。
③ 水回り設備
キッチン・洗面・浴室も重要です。水漏れ、排水の流れ、異音、におい、コーキング不足などを確認しましょう。
④ 外壁・バルコニー・雨仕舞い
雨漏りは特に深刻なトラブルです。外壁のヒビ、コーキング、サッシ周り、バルコニー勾配なども確認したいポイントです。
⑤ 傾き・施工精度
床が傾いていないか、建具が自然に動かないかなども確認しておくと安心です。
意外と重要なのが「アフターサービス基準書」

内覧会前にぜひ読んでおきたいのが、「アフターサービス基準書」です。
これには、
- ・どこまで補修対応してくれるのか
- ・何年保証なのか
- ・引渡し後に対応できる範囲
- ・保証対象外になる内容
などが細かく書かれています。
対応されやすいもの
- 雨漏り
- 構造部分
- 明らかな施工不良
- 設備不良
対象外と言われやすいもの
- 木材収縮による隙間
- クロスの軽微な伸縮
- 許容範囲とされる施工誤差
- 生活による傷
つまり、「全部あとで直してもらえる」とは限らないのです。
アフターサービス基準書を先に読むことで、引渡し前に必ず確認すべき場所、後からでは難しい内容が見えてきます。
内覧会でやるべきこと
- ・気になる箇所を全部伝える
- ・写真を撮る
- ・チェックシートに記録する
- ・“補修します”の回答を残す
- ・アフターサービス基準を確認する
“細かすぎる客”くらいでちょうどいいと思います。
可能なら第三者チェックを入れるのも一つの方法

新築戸建ての内覧会では、可能であればホームインスペクション、住宅診断、建築士同行サービスなど、第三者チェックを利用するのも一つの方法です。
費用は内容によりますが、約5万円〜10万円前後が一つの目安になります。
「これって普通?」「施工不良?」「許容範囲?」を第三者目線で確認できる安心感は大きいと思います。

“新築=ノーミス”ではない時代
最近は、建築費高騰、人手不足、工期短縮、職人不足など、住宅業界の環境も大きく変化しています。
だからこそ今は、「買う側も確認する時代」になっています。
まとめ
新築戸建て購入で本当に大切なのは、間取りや設備だけではありません。
実は、「引渡し前にどこまで確認したか」が、住み始めてからの満足度を大きく左右します。
これから新築戸建てを購入する方は、内覧会を単なるイベントではなく、“最後の品質確認”としてしっかりチェックしてみてください。

